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2017.01.23
【連載】『週刊ビル経営』に「ビル経営を長く続ける費用適正化のポイント」第3回が掲載されました

『週刊ビル経営』1/23号にて、連載『ビル経営を長く続ける費用適正化のポイント』第3回が掲載されました。第3回は「エレベーター 保守点検の見直し」です。
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出典:週刊ビル経営1/23号

エレベーター 保守点検費用の見直し

メーカー系・独立系 両者の比較が第一歩

第三回では、エレベーター保守点検費用の見直しについて考えていきます。
エレベーターの保守点検業者は大きく分けて、メーカー系と独立系に分かれます。三菱・日立・東芝・日本オーチス・フジテックが5大メーカーと言われていて、その系列の保守点検業者をメーカー系、メーカー系列に属していない保守点検業者を独立系といいます。独立系の2強はエス・イー・シーエレベーターとジャパンエレベーターサービスホールディングスで、メーカーの縛りがなく、どのメーカーのエレベーターでもメンテナンスを行うことができます。
コスト削減のアプローチとしては、メーカーと独立系を比較することがポイントとなります。独立系からは、メーカー系よりも30~40%%安い金額を提示いただけることがあります。安すぎて逆に不安に感じる方もいるかもしれませんが、独立系としては、決して安売りをしている訳ではありません。あくまで適正価格という考え方をしています。
エレベーター保守点検は、元々メーカー系の保守点検業者しか点検ができなかったため、競争原理が働かず費用が高止まりしていましたが、点検を専門分野とする安価な独立系業者の出現により、価格の適正化が進んでいます。
独立系が安いことは知っているけれど、万が一の事故が起きたとき本当に大丈夫なのか心配な方は多いと思います。確かに、独立系に点検を委託する場合に注意しなければならない事もあります。一例としては、緊急時に連絡をしてから実際に駆けつけていただけるまでの時間が挙げられます。近年独立系の営業所は増えておりますが、一部の地域ではメーカー系よりも網羅しているエリアが劣るため、例えば、メーカー系であれば20分で来ていただけたのが、独立系では50分かかってしまうことも考えられます。業種によっては、その時間差が許容できない可能性もあるので、営業所までの距離はよく確認した方がいいでしょう。不安を感じる方は、営業マンに対して具体的な導入事例を確認するのもひとつの手です。緊急時の影響が大きい病院での実績事例も多く、ホテル、旅館、学校、老人ホーム、市庁舎等でも多く独立系が採用されています。
最近の動向を把握するために、独立系大手2社の業績を見てみると、2社とも右肩上がりで売上を伸ばしており、保守管理台数は増え続けていることがわかります
独立系売上
近年事故なども発生しておらず、独立系の安心感が増し、信頼度も上がり以前よりも抵抗感がなくなっていることの表れではないでしょうか。近年、独立系のシェアは全体の15%を超えており、独立系への切替事例は増えています。独立系とメーカー系との見積金額の比較をして、独立系の金額が安かった場合は、メーカー系に金額の見直しを相談してみてください。メーカー系でしか対応できない特別仕様等がない限り、メーカー系の業者も価格の適正化を検討してくれるでしょう。
エレベーター保守点検費用は、適切な競争環境を作りだすことで大幅な見直しの可能性があります。ぜひメーカー系、独立系の見積りを比較し、価格の適正化を試みてください。


■ 関連リンク
プロジェクト事例⑨(エレベーター保守費のコスト削減)

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