建築資材コスト改善プロジェクト
プロレド・パートナーズはコンサルティングファームの新しい形を常に模索し、クライアントにとって最も成果につながる、企業価値を向上させるサービスを追求し続け、完全成果報酬でコンサルティングを手掛ける国内唯一の経営コンサルティングファームです。
企業概要
クライアント業種 | ハウスメーカー |
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企業規模(売上高) | 200億円 |
実例概要
近年、ハウスメーカー市場においては急激な建築資材のコスト増に見舞われており、当該クライアントにおいても、早急な建築資材のコスト改善が求められていた。
活動にあたり、既存の取引業者との関係性が悪くなることに不安を抱えていたため、クライアントに代わり、プロレドが独自での市場調査を行うこととした。得られたデータを基に、既存の取引業者との交渉もプロレドが行い、単なる相見積もり式の交渉ではなく、既存取引先にもメリットが出るような形での交渉を進めることで、関係性を悪化させることなく、建築資材のコスト改善を実現した。
直面していた経営課題
建設需要の急増に伴う建築資材の高騰に加え、業界の過去減衰期における建設労働者の減少および、近年の少子高齢化に伴う労働人口減少による深刻な人手不足の影響を受けており、人件費の上昇による施工費用高騰も無視できない状況となっていた。
また、長年取引していた施工業者も年々単価が高騰している中で、明確な打開策を見いだせず模索している状況にあった。
コンサルティングアプローチ
建築資材調達と設備工事を対象に、以下4つのアプローチから価格適正化を実施した。
単なる相見積りではなく、仕様・調達条件の適正化、業務改善BPRを行った上で、代替性の提案、新規見積取得を行うことにより、既存取引先にもメリットある取り組みを展開した。
施策①:エリア別の調達価格調査
調達実績ローデータを全て収集し、エリア別・取引先別の分析を以下の観点で実施
1.同一企業において、エリア別で価格差があるケース
2.同一エリア内において、取引先別で価格差があるケース
特定されたケースに応じて、単価の統一化に向け、価格差を引き起こしている要因を解析して課題を抽出し、対策方向を設定。
設備工事のエリア別施工価格からみた課題と対策方向
施策②:施工品質基準に基づく評価
①の施策において新規企業の発掘が必要と判断されたエリアに関して、クライアントは、施工品質の低下を懸念していた。
そのため、施工品質レベルを維持すべく、現場担当者へのヒアリングを実施し、施工品質基準を作成した。これを用いて新規取引先候補の施工品質を評価し選定することで、クライアントの希望レベルを満足させる取引先選定に成功した。
施工品質評価表
実現効果
様々な業界でサプライヤー交渉に豊富な実績を持つプロレドが介在することで、既存取引先との関係性を悪化させることなく、対象の建築資材コストを6.4%削減することに成功した。
当該クライアントは全国展開している企業のため、エリアごとで削減率は異なるものの、結果として、会社全体で大きなコスト改善につながった。