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2016.11.21
【連載】『週刊ビル経営』に「ビル経営を長く続ける費用適正化のポイント」第1回が掲載されました

ビル経営に関するあらゆる情報が満載「週刊ビル経営」11/21号より、連載『ビル経営を長く続ける費用適正化のポイント』がスタートしました。
第1回は「ビル経営におけるコスト削減の概要」です。
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出典:週刊ビル経営11/21号

ビル経営におけるコスト削減の概要

ビル経営におけるコスト削減の重要性

どの業界でも同様に、経営者の方は日々収益のあげ方について悩まれておられることと思います。ビル経営の場合は、外部のPM会社に収益改善を委託しておられるケースが多くございますが、本来ならPM会社に丸投げするのではなく、オーナーとして目を光らせることは非常に重要だと考えます。特にコスト削減に関しては、オーナー自らも理解し、PM会社がきちんと取組むよう指示することで、大いに成果を出すことができると考えます。我々プロレド・パートナーズは800社以上の企業様のコスト削減を手がけており50費目以上にて専門的にコスト削減ノウハウを有しております。そこで本連載では、プロのレベルでのコスト削減のノウハウについてご紹介し、オーナーならびにPM会社にて、収益改善に役立てていただきたいと考えております。

コスト削減の2つのアプローチ方法

コスト削減を考える際には、まず基礎としてアプローチ方法を理解することが重要です。アプローチ方法は、サプライヤーマネジメントとユーザー マネジメントの2つの方法があります。サプライヤーマネジメントとは、サプライヤーに対して価格や仕様などの条件を見直す手法になります。複数社に対し相見積もりをとる、またサプライヤーに対して単価の見直しをすること等がそれに当ります。単純に見えがちですが、協議のやり方によっては結果に大きな差がでますし、単に値下げしてくださいというお願いだけでは効果は期待できません。大切なポイントは3点あります。

①単価の検証・・・市場の適正価格との比較、定期的な契約条件の見直し、相見積もりの実施等
②購買、発注方法の検証・・・個別発注ではなく集約発注を行い、スケールメリットを活かす等
③直取引の検証・・・仲介業者を抜き直接取引に変更する等

条件の見直しの際は、費目ごとのサプライヤーの業界構造を把握し、どのような協議を行えばより良い条件を引き出せるかを丁寧に考える必要があります。安価なサプライヤー複数社からきちんと相見積もりを取るといった基本的なことから、他物件と併せてスケールをもって協議することなど、サプライヤー側の視点で安価な提案をしやすい条件を出して協議することが大切です。

もうひとつのユーザーマネジメントとは、現在使用しているサービスやモノの量や品質が適正かを考えることからはじめます。使い方をユーザー側で改善する方法になり、こちらのポイントも3点ございます。

①スペック・代替性の検証・・・過剰品質ではないか、代替可能なものは無いか等
②必要性の検証・不必要なもの・・・そもそも無くすことはできないか等
③必要量の検証・・・他物件と比較し最適な量か、費用対効果は合っているか等

ユーザーマネジメントの際は、聖域を設けずに、根本的な観点から「本当に必要か」「品質や量を変えられないか」等を検討することからスタートします。他の物件などと比較し「本当にこの物件では清掃が週2回も必要か」「無駄な電気や水を使っていないか」等、比較することで過剰な量や品質が見えてくるのも、ユーザーマネジメントの進め方です。 全ての費目において、これら2点のアプローチ方法の視点で取り組むことで大きな削減効果を得ることができます。次回からは、各費目について具体的なコスト削減のアプローチ方法についてご紹介させていただきます。本コラムが読者の収益改善に少しでもお役に立てれば幸いです。

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