プロレド・パートナーズに入る前は、どういったお仕事をされていましたか？
前職は大手コンサルティングファームで約6年間、戦略部門のコンサルタントとして働いていました。DXやAIの領域を中心に戦略立案から実行までを一貫して担当し、最後は全社DXプロジェクトを統括するポジションを任されていました。
大手コンサルティングファームでキャリアを積む中で、転職を考えられたのはなぜですか？
大手ファームでは組織の特性上、売上を上げることが至上命題となっています。そんな環境の中で、プロジェクトが大きくなればなるほど「これは本当に最適な体制なのか」「クライアントにとって無駄な人員のアサインはないか」といった疑問を抱くようになりました。
また、コンサルファームの業績は好調なのに、日本企業の競争力は向上していないという現実への葛藤もありました。もちろん大手ファームだからこそ提供できる価値もあります。ただ、私個人としては、もっとクライアントに寄り添い、本質的な価値を追求できる環境で働きたいという思いが強くなっていきました。
転職活動をされる中で、プロレド・パートナーズを選んだ決め手は何だったのでしょうか？
元々企業に属すことだけでなく、独立も視野に入れて次のキャリアを検討していました。その中でプロレドを選んだ一番の理由は、お客様への提供価値や対価のあり方についての考え方が、自分の価値観と非常に近かったことです。特に代表の佐谷さんとの面談では、クライアントに真摯に向き合う姿勢が伝わり、強く共感しました。
もう一つ魅力的だったのは、当時、既存事業を軸にしながら新しい組織やサービスを広げていくフェーズで声をかけていただいたことです。「一緒に形にしていきましょう」という言葉に惹かれました。自分の経験や価値観を活かしながら、提供価値のあり方そのものを創っていける点に大きな魅力を感じましたね。
前職の大手コンサルティングファームに比べて、会社の規模が小さくなることについての不安はありませんでしたか？
全くありませんでした。むしろ、大手では組織の規模が大きい分、年間の売上目標など構造的な制約が多くあります。それ自体は組織として必要なことですが、プロレドのような規模感だからこそ実現できる柔軟性や機動力を武器に、クライアントに対する支援をスピーディー且つ臨機応変に行える可能性を感じたんです。
実際に入社されてみて、気付いたことがあれば教えてください。
まず驚いたのは、意思決定の速さです。組織がコンパクトな分、物事がすぐに動きます。組織全体がトライアンドエラーを前提としているので、評価制度やKPIの設定方法なども含めて日々アジャイルに見直していくことができます。
個人として動けるスピード感も、前職とは大きく異なります。大手コンサルファームでは一つのクライアントに関わる人数が多く、それぞれの役割も明確に定められているため、企画や営業のアプローチを進める際には関係者・上位職との調整や承認が必要でした。そうした構造上、クライアントへの提案に至るまでに時間がかかり、準備している間にクライアント側の状況が変わってしまうこともあったほどです。一方、プロレドでは良いと思ったことを個人の裁量でクライアントに提案し、実現していける環境があります。
現在手がけている、プロジェクトの内容と進め方を教えていただけますか？
現在は複数のプロジェクトを担当しています。メインはビジネス変革プロジェクトで、テーマとしてはAIエージェント系、データ利活用系、コールセンターや営業部門のDXなどですね。各プロジェクトの構成人数は2〜3名で前職に比べると小さくなりますが、予算規模では大手コンサルファームが手がける案件と遜色ないものもあります。
進め方としては、まずは粗くても早く成果を形にしてくことを重視しています。新たに取り組むべきテーマがあれば一ヶ月でその実行計画を作成し、クライアント企業の担当部門長の承認まで取りに行くようなスピード感です。ありがたいことに、クライアントからは「ここまで能動的に動いて成果を出してくれるコンサルは初めて」といった評価をいただくこともありますし、「ここも全部任せてしまっていいですか」と、まるで社内メンバーのように頼っていただける場面も増えてきました。
大手ファームでは役割分担が明確で、管理寄りの業務に専念する関わり方になることも多いのですが、私たちはクライアントの手が回っていない領域を丸ごとお任せいただけるケースが少なくありません。こうした関係性そのものが、プロレドらしい成功モデルとして形になりつつあると感じています。
そうした成果を生み出せる背景には、プロレド・パートナーズのどのような強みがあるのでしょうか？
プロレドの大きな特徴として、「事業会社にて数年間、実務経験をした人」が多い点が挙げられます。私のようなコンサル出身者もいますが、30代前半から半ばで事業会社のチームリーダーを任されていたメンバーが多いです。
事業会社での実務経験がある人は、事業会社の意思決定がどう動くのかということをよく理解しています。何を押さえれば物事が前に進むのかを肌感覚でつかんでいるので、現場をしっかりドライブできますし、「ここさえ握れば話が進む」という勘所も持っている。コンサルファームの経験者だけでなく、そうしたメンバーもいるからこそ、プロジェクトを良い流れで進めることができているのだと思います。
今後は、どのような挑戦をしていきたいですか？
私個人というより会社としての挑戦になりますが、まずは大規模案件を上流からしっかりハンドリングした実績を積み上げていきたいと考えています。というのも、提案内容は評価されているのに最終判断の場面で会社の規模や実績がネックになり、あと一歩契約に届かないケースもあるためです。一方で、大企業のクライアントが規模や実績のある大手ファームを選ぶのは自然なことであり、プロレドのような規模の会社にいきなり大規模な案件の中核的役割を委ねることが難しいという事実も理解しています。
だからこそ、クライアントが安心して任せられるだけの実績を着実に積み重ねていくことが、いま私たちが取り組むべきチャレンジだと考えています。最近は大規模なプロジェクトの一部を任せていただく機会も増えてきていますが、次はもう一段上のレイヤーから関われる実績を作り、「ここなら任せられる」と自然に思っていただける存在になることを目指しています。
同じようなバックグラウンドを持つ方にプロレド・パートナーズの魅力を伝えるとしたら、どのような点でしょうか？
一番の魅力は、人の良さと働きやすさだと思います。メンバーが互いを尊重し、自然と協力し合える文化が根付いています。コンサルらしい率直なコミュニケーションは大切にしつつも、個人を追い詰めることはありません。前職でも同僚に恵まれましたが、大手では組織の特性上、どうしても厳しい競争環境の中で働くことになります。プロレドは、上場企業としてやるべきことはしっかりやりつつも、経営陣が過度なプレッシャーをかけるタイプではないこともあり、健全な心理的安全性が保たれていると感じますね。
何より、能動的にやりたいことがある人には特に向いていると思います。自分がやりたいことは自分で勝ち取ろうという主体性を持った人にとって、プロレドは理想的な環境だと思います。
緒方 翔平
コンサルティング第1本部 ストラテジー＆ハンズオンセクター シニアマネージャー
新卒で日系の生命保険会社に入社し、経営企画部にて中期経営計画の策定や金融庁対応に従事。その後、外資系コンサルティングファームに転職し、一貫して生命保険業界中心としたコンサルティングに従事。経営戦略・DX戦略・営業モデル変革構想・BPR構想といった戦略立案に加えて、DX変革の実行推進やBPRでの業務効率化の実現といった実行フェーズでのプロジェクトを多数経験。
