固定電話料のコスト削減

企業で契約する固定電話は、個人契約と異なり、大規模拠点における複数回線の契約や、利用用途によって追加番号や転送機能を付与する等、システムが複雑化しています。プロレド・パートナーズでは固定電話費用等の間接費削減コンサルティングサービスを提供しております。固定電話の業界構造やコスト構造の紹介とともに削減手法の一部をご紹介します。

業界・コスト構造

コスト削減を実現するためには、業界構造やコストの内訳を把握することが大切です。以下では、固定電話の業界構造・コスト構造について解説していきます。

(1)固定電話の業界構造

あらゆる情報がネットワークで接続されるようになったことで働き方が大きく変化し、多くの企業において、固定電話を含めたインフラ全般を抜本的に見直したいという意向が高まっています。そのような情勢の中、5Gの拡大や業務に関わるサービスの「クラウド化」に伴い、ビジネス環境の変化はますます拍車が掛かっています。

(2)固定電話の種別

プロレドでは固定電話単体でのコスト見直しも多く手掛けていますが、近年では携帯電話やネットワーク領域も絡めた複合的な取り組みが増えております。メタル回線(ISDN=INSネット ディジタル通信モード)は2024年1月から段階的にサービスを終了しているため、通話利用以外のビジネス用途(POS端末通信用、警備回線用、クレジット端末通信用等)のINS回線は、インターネット回線を介した接続へ切り替え(クラウド活用)やIP電話への切り替えが急務とされています。

<固定電話の主な契約種別>

強み弱み
アナログ
電話
電源を必要としないため災害に強いなど、回線の安定性が高い基本料や通話料が割高な傾向
IP電話アナログ電話と比較して基本料が安く、通話料も距離に関わらず一定フリーダイヤル(0120で始まる番号)や緊急通報用番号が使えないことがある。光回線がないと設置できず、停電時には使用できない

前述の通信環境の高速化・大容量化に伴い、最近では電話機を設置しない新しい形の固定電話として、クラウドPBXを利用した「ソフトフォン」への移行が注目されています。リモート勤務下でのオフィス電話の活用方法の見直しに代表される固定電話の形態変容は、通信・通話の領域に留まらず、クラウドを活用した業務全体のDX化につながっています。

(3)固定電話料のコスト構造

次に、固定電話のコスト構造についてご説明します。固定電話の料金は大きく以下の3つで構成され、中でも通話料は各回線の利用状況に応じて変動します。

<固定電話料のコスト構成要因>

電話料金基本料金
(回線使用料)
・契約の全回線(アナログ電話/IP電話/ひかり電話)に原則発生する料金
・アナログ電話では事務用・住宅用と取扱所の種類に応じて設定
 (利用環境ごとに設定された等級)
・IP電話は光回線のプランや接続拠点数に応じて設定
通話料・外部への通話時に必ず発生する費用
・通話分数と通話先(距離)に応じて変動
・アナログ電話に関しては通話先によって課金体系や割引率が異なる
 (通話先が市内/県内市外/県外/携帯電話/IP電話)
オプション
(付加機能使用料)
・基本プランには含まれないオプションサービス
・回線ごとに必要に応じて付与される
・キャッチホンやナンバーディスプレイ、転送サービス、複数チャネル、追加番号等の機能がある

プロジェクトアプローチ

プロレド・パートナーズはコスト削減に強みを持つコンサルティングファームです。ここでは、プロレドが手掛ける通信コスト適正化の特徴をご紹介します。下記4つのステップでプロジェクトを進行します。

アプローチは、①バックコンサル手法と、②プロレドが前面に立って協議を行う手法の2パターンがございます。②の手法では、1番目と4番目のステップにてご協力いただくのみで、クライアントの負担が最小限となるよう進めていきます。現状把握から契約締結まで、プロレドの専門コンサルタントが一貫してコスト削減に関わる業務を遂行します。

(1)現状把握・データ分析

コスト見直しプロジェクトでは、日本全国のあらゆる企業の利用明細を分析しており、そのパターン数は1000以上に及びます。通信費専門メンバーは通信業界に関して横断的な知見を持つ、日本でも随一のプロフェッショナルであり、各キャリアが保有する様々なプランの中から、クライアントにとって最適なプランをご提案することが可能です。

(2)削減アプローチ策定

プロレドの通信関連分野を専門とするチームには約20名のメンバーが在籍しており、定期的な市況調査や料金データ分析、通信キャリアとのコミュニケーションを通じた通信コスト構造の把握等、日々多岐に渡る情報を収集・蓄積しています。また、各通信キャリアとはクライアントのプロジェクトを通じて戦略的パートナーとしての関係を構築しており、単なるスポット的相見積もりではない、最適提案が可能な体制を整えています。

(3)価格適正化

プロレドは通信コストに関するプロジェクトで国内最大規模の実績を持ち、あらゆる業種・業態・企業規模のクライアントの調達支援を行っております。これらのプロジェクト実績をもとに、クライアントの利用状況に対する適正価格を診断し、具体的な削減見込み額を算出しています。

(4)新体制策定

コスト見直しにおけるクライアントの業務負荷の最小化に努めております。サプライヤーへのコスト見直し依頼や価格協議等の業務以外の工数を、専門チームへアウトソーシングすることで担当者の業務負荷の軽減が可能となります。バックコンサルの場合でも、クライアントが安心して協議を行えるよう徹底してサポートいたします。事前の情報収集や進め方のご相談等で一定のお時間をいただきますが、自社で進めるよりも遥かに工数を軽減できた上で、コスト削減メリットを享受いただけます。

コスト削減事例

コストマネジメントのお悩みを解決したい方へ

プロレド・パートナーズでは、コストマネジメントのコンサルティングを承ります。 自社の現状把握や、実行支援をご検討される際にはお気軽にご相談ください。

 
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