消耗品のコスト削減術
事務消耗品の多くは、日常業務に不可欠である一方で、契約内容や調達方法が長年固定化され、業務環境や組織体制の変化に応じた見直しが十分に行われていないケースが多く見られます。
特に複数拠点を持つ企業では、部署や拠点ごとに個別発注が行われていることも多く、実際の利用量に対して過剰な在庫を抱えていたり、同一商品を異なる価格で購入していたりするなど、無駄な支出が発生していることも少なくありません。
また、特定のサプライヤーへの長期依存や、カタログ価格ベースでの発注が常態化している場合、価格の妥当性が十分に検証されないまま契約が継続しているケースも見受けられます。
プロレド・パートナーズでは、消耗品の利用実態と調達コストの整合性を多角的に分析し、業務効率を維持しながら持続可能な消耗品コストの構築を支援しています。
業界・コスト構造
コスト削減を実現するためには、業界構造やコストの内訳を把握することが大切です。以下では、事務消耗品費の業界構造とコスト構造について解説していきます。
1.消耗品費の市場動向
事務消耗品市場は、オフィス業務のデジタル化が進む中でも、紙製品や文具、プリンタ関連用品などを中心に安定した需要を維持しています。
一方で、近年は働き方の多様化やペーパーレス化の進展により、消耗品の使用量や種類に変化が生じています。
特にテレワークの普及やオフィス集約などにより、従来のような一括大量購入から、利用状況に応じた柔軟な調達方式への見直しが進んでいます。
また、物流費や原材料価格の上昇の影響を受け、コピー用紙やトナーなどの主要消耗品は価格上昇傾向にあります。そのため、企業においては、調達方法や購買ルールの見直しによるコスト管理の重要性が高まっています。
2.消耗品費の分類と特徴
事務消耗品費は、文具類やコピー用紙、プリンタ関連用品など多岐に渡る品目で構成されており、購買が分散しているケースが多いため、担当部署以外には全体の支出構造が把握されていないことが少なくありません。
また、消耗品は単価が比較的低いため管理の優先度が下がりやすく、結果として調達方法や在庫管理が最適化されないまま継続しているケースも多く見られます。
・消耗品費の主な費用項目
| 項目 | 費用カテゴリ | 内容の例 |
|---|---|---|
| コピー用紙 | 紙製品 | A4コピー用紙、帳票用紙、封筒など |
| 文具類 | オフィス文具 | ボールペン、ファイル、付箋、ホッチキス等 |
| プリンタ関連 | 印刷消耗品 | トナー、インクカートリッジ、ドラム |
| OA用品 | PC周辺用品 | USBメモリ、マウス、キーボードなど |
| 生活関連用品 | オフィス備品 | ティッシュ、清掃用品、電池など |
| 梱包資材 | 発送関連用品 | ダンボール、緩衝材、テープ等 |
| 定期配送サービス | 調達サービス | オフィス通販サービス利用料等 |
3.事務消耗品サプライヤーについて
事務消耗品の調達は、大手通販系、EC系、メーカー系、商社系など多様なサプライヤーによって構成されています。
各サプライヤーは価格、利便性、品質などにおいて異なる特徴を持つため、それぞれの特性を踏まえた最適な使い分けが、コスト最適化の鍵となります。
・主要サプライヤー一覧
| 区分 | サプライヤー名 | 特徴 | 強み |
|---|---|---|---|
| 大手通販系 | アスクル | 法人向けオフィス通販最大手 | 品揃えが豊富、翌日配送、購買管理機能あり |
| 大手通販系 | モノタロウ | 工場・間接材まで幅広い | 低価格商品が多い、PB商品が強い |
| 大手通販系 | カウネット | コクヨ系通販 | 文具・紙製品に強い、品質安定 |
| EC系 | Amazon Business | 法人向けEC | 圧倒的な価格競争力、即納 |
| EC系 | 楽天ビジネス | ECモール型 | 多様な価格比較が可能 |
| メーカー系 | キヤノン/エプソン | プリンタ関連 | 純正品の品質・信頼性 |
| メーカー系 | コクヨ/プラス | 文具メーカー | 品質・ブランド力 |
| 商社系 | 大塚商会 | IT・オフィス商社 | ワンストップ提供、サポート力 |
| 地場業者 | 地域文具店・商社 | 地域密着型 | 柔軟な価格対応、小ロット対応 |
| 専門業者 | 梱包資材業者 | 梱包・物流資材 | 専門性・大量調達に強い |
消耗品費のコスト構造
消耗品費は、単価が低く頻繁に購入されるため、個々の支出は小さく見えるものの、企業全体では大きなコストとなることがあります。
主なコスト増加要因は以下の通りです。消耗品費の削減は、単なる単価協議だけではなく、「利用実態」「調達方法」「在庫管理」の全体最適が重要です。
・よくある非効率な運用例
| 非効率な運用例 | 発生しやすい課題 |
|---|---|
| 部署ごとに個別発注している | 同一商品を異なる価格で購入している |
| 在庫管理が行われていない | 過剰在庫や期限切れが発生 |
| 特定サプライヤーに固定化 | 市場価格との乖離が生じやすい |
| 類似商品が多数存在 | 品目が増え調達効率が低下 |
| 高単価ブランド品を使用 | 実用上不要なコスト増加 |
| 発注ルールが統一されていない | 購買管理が分散しコスト可視化が困難 |
消耗品費の削減アプローチ
| 対象領域 | 削減アプローチ |
|---|---|
| 商品単価 | 市場価格との比較により価格妥当性を検証 |
| 商品種類 | 品目の標準化により調達効率を向上 |
| 購買方法 | 部署単位発注から集中購買へ変更 |
| 在庫管理 | 適正在庫管理により過剰在庫を削減 |
| サプライヤー契約 | 複数サプライヤー比較による価格競争促進 |
| 配送費 | 発注ロットの見直しによる配送コスト削減 |
| ブランド選定 | 実用性を踏まえた商品グレードの適正化 |
プロジェクトアプローチ
プロレド・パートナーズはコスト削減に強みを持つコンサルティングファームです。ここでは、プロレドが手掛ける消耗品費適正化の特徴をご紹介します。
下記4つのステップでプロジェクトを進行します。
プロジェクトについては、弊社は「バックコンサルティング」方式を採用しております。この方式では、サプライヤーから弊社の関与が見えない形でクライアントをサポートいたします。クライアントには協議窓口としての役割を担っていただきますが、その他の業務は弊社が対応することで、クライアントの負担を最小限に抑えながらプロジェクトを推進いたします。

(1)現状把握・データ分析
コスト見直しプロジェクトでは、日本全国のあらゆる企業の契約内容を分析しており、適正価格との比較検討が可能となっております。また、単純な価格比較だけでなく、購買ルールや発注方法、サプライヤーごとの条件なども明瞭に整理し、調達構造全体の最適化を図ってまいります。
(2)削減アプローチ策定
市況調査や購買データ分析、EC・通販サービスの活用状況などの情報を基に、各拠点における適正価格や最適な調達方法を策定してまいります。また、サプライヤーの見直しや統合支援の実績も多数あり、エリアや業種、購買特性に応じた最適な調達先の選定が可能です
(3)適正化協議
プロレドは消耗品費に関するプロジェクトで豊富な実績を持ち、あらゆる業種・業態・企業規模のクライアントの経費見直しを行っております。現行仕様での単価削減だけでなく、サプライヤーの集約や購買品目の見直しを含めてクライアントのメリットに最大限に寄与するべく網羅的なご提案が可能です。
(4)新体制策定
コスト見直しにおけるクライアントの業務負荷の最小化に努めております。各サプライヤーの新規見積依頼や価格協議等の業務以外の工数を、専門チームへアウトソーシングすることで担当者の業務負荷の軽減が可能となります。「バックコンサルティング」の性質上、サプライヤーとの窓口対応や契約業務についてはクライアントに担当いただきますが、プロレドにて効果的な協議方法の立案など専門的業務を全面的に支援いたします。これにより、必要最小限の対応でコスト削減メリットを早期に実現できます。事前の情報収集や進め方のご相談等で一定のお時間をいただきますが、自社で進めるよりも遥かに工数を軽減できた上で、コスト削減メリットを享受いただけます。
事務消耗品市場は、EC型オフィス通販サービスの普及により、調達手段が大きく変化しています。
また、原材料価格や物流費の上昇により、コピー用紙やプリンタトナーなどの主要消耗品は価格が上昇傾向にあります。
プロレド・パートナーズでは、こうした市場動向を踏まえ単なる価格交渉に留まるのではなく、調達の見える化と構造改革を通じた、確実且つ長期的目線でのコスト削減を実現いたします。
コスト削減事例
コストマネジメントのお悩みを解決したい方へ

プロレド・パートナーズでは、コストマネジメントのコンサルティングを承ります。 自社の現状把握や、実行支援をご検討される際にはお気軽にご相談ください。



